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仕事と生活の調和を意味する「ワーク・ライフ・バランス(WLB)」。 WLBとは、子育て期の女性に限らず、老若男女誰もが働きやすい仕組みをつくることで、日本ではここ数年、少子化対策に連動する形で広まりました。 WLBの目的は、仕事とプライベートをうまく調和させ、持続的な人材確保や生産性の向上など、相乗効果を及ぼし合う好循環を生み出すことにあります。
WLB推進は、行政や一般企業だけでなく、医療現場でもその取り組みは始まっています。「働き続けられる職場づくり」による定着が人材確保の本質的な解決策であり、いま医療にこそ必要だと言われています。
■看護師の場合 看護協会のホームページには「看護職がやめない・あつまる病院から見えてきた働き方とは?」と題して、22施設の多様な勤務形態先行事例が公開されています。 また、多様な勤務形態導入先行施設に共通して見られた取り組みには次のようなものがありました。 ・「職員を大切にする」経営理念/経営者の理解 ・独立した支援組織、部門の設置 ・多様な勤務形態のシステム作り ・必要な支援の整備(子育て、代替等) ・公平性のある処遇/待遇の検討 ・業務内容の見直し
■医師の場合 一方、医師は元来、WLBとは縁のない仕事。診療報酬は低医療費のままの今、もし医師が一斉にWLBを実践したら、日本の医療はたちまち崩壊するのではないでしょうか!? しかしだからこそWLBの実現により人材が集まり、患者さんに対しても充分なケアが行え、同時に収益もアップする・・・この循環を作っていくことが大切だと思われます。 医学生の3割が女性であり、出産後2割の女性医師が退職し、残された医師が過酷な労働条件のもと勤務しなければならない現状の中、女性医師が働き続けられる環境というものが特に重要視されています。
「働きやすい病院研究会」取材レポートに、子育て支援大賞を受賞し、TVでもその取り組みを紹介されるなど、広くマスコミからも注目を集めている大阪厚生年金病院のWLB成功事例があります。 院長の清野佳紀氏は、「現場で働く人たちの意見を聞き、そしてその人たちの望む働きやすさを考える、それが病院経営において最も大切な事だと思います」と言っています。 看護師の場合の取り組みにも見られましたが、「職員を大切にする」という意識がWLB取り組みから成功の鍵になっているようです。
皆様のWLBは実現できていますか? WLBについて、どんな取り組みをしているかも転職時の参考としてみるのはいかがでしょうか?
※弊社では、潜在看護師(医師・薬剤師・その他職種)の再就職に力を入れるために、協力病院との提携による再就職(再教育)支援を行っております。その他、WLBに配慮した取り組みを行っている病院等をご紹介しております。ご興味のある方はまずは一度ご相談ください。(担当:玉山 hakenshoukai@medicalbrain.jp)
※また、「医師の労務管理」というテーマで、病院経営に携わる方を対象にしたセミナーをH20年11月29日(北九州)、12月6日(東京)に開催予定です。 詳細については、病院法務セミナー担当までお問い合わせください。 (担当:前田 maeda@medicalbrain.jp) |

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