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 失敗しないための人事・採用(1)閉じる


クリニックの評価は、医師の技術と人柄、看護師をはじめとした職員の質、医療機器、建物に左右されます。
患者さんがクリニックを訪れて、例えば30分院内に滞在すると、先生が患者さんに接するのは、ほんの5分程度でしょう。それ以外の時間は、患者さんは待合室や処置室にいるわけです。この25分は看護師や事務職員さんが担当しています。
患者さんは診察を受けに来ているわけですから、あくまで先生との対話を重視しています。
しかし、それでも先生とのコミュニケーションは1回の来院でわずか数分に過ぎないのです。ましてや診察室に入ると「医師に言いたいことが言えない」という患者さんたちが大半なわけですから、職員の果たす役割は大きいと思います。
ここでは、看護師や受付事務職員の採用のポイントを少しだけお教えしたいと思います。

まず人員の採用計画ですが、私たち医療コンサルタントは、想定患者数や想定収入に連動させて考えます。
一般的には、事務員1.5名、看護師2.5名、年間直接人件費を1,000万円と想定します。初年度の医療収入4,000万円程度で見積もった場合、人件費はこれが限度です。
開業当初に大人数を採用してしまうと、人件費としてかなり圧迫されます。首都圏の場合は人件費単価が高いので、採用人数はもっと慎重にならざるを得ません。しかし、あまり少ない体制で出発すると、患者さんの評判にも影響しますので、前述した人数でスタートしてください。

職員を募集するにあたり勤務条件や待遇については前もって取り決めておきましょう。
求人広告の時期は面接予定日に合わせて設定します。開院日から逆算して採用予定日を決め、それにあった面接日の設定となるので、全部が連動していきます。
募集時におけるポイントは、応募先や問い合わせ先を、可能な限り「先生ご自身」にすることです。応募者の対応の仕方や感触を先生がじかにつかんでおく必要があるからです。

次回は面接の実際についてお話します。

  


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