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 増患対策シリーズ(2)閉じる


前回は院長先生に「発想の転換」をお願いしました。
今回は、発想が患者中心・顧客中心となっていることを前提に、戦略の組み立て方についてお話します。
戦略は長期的かつ客観的な判断をもとに進めていくことがポイントになりますが、昔から経営の要諦は「人・物・金」をどう扱うかに尽きると言われています。
この「人・物・金」のうち、まず物(ハード)について述べさせていただきます。


■立地条件について

医療事業で立地条件は経営にとって重要な要素です。
それは医療の対象である患者さんを増やすうえでクリニックや病院のとるべき対策をどうしたらいいかという回答の主な要素が、そこに見出すことができるからです。
医療の主体は医療機関であり、客体は医療機関が存在する地域でありそこに住む住民です。
この地域および住民の医療ニーズと地理的条件をしっかり分析して、増患対策をたてていかないと、せっかくの努力が無駄になります。

主体的な条件のみで対策をたてていかれる医療機関が多いと思いますが、結果的には効果が薄いのではないでしょうか?

医療機関の診療圏分析は、新規開業、既存医療機関の区別なく必要なことです。
地域住民の受療動向をしっかり把握することもなしに、やみ雲に増患、増患と叫んでいると従業員も嫌気をさす結果となりかねません。
増患の方針や目標設定がしっかりとした根拠に裏付けられているかどうか、院長先生、お宅の増患対策は大丈夫ですか?

「敵を知り己を知って百戦危うからず」という言葉は、科学的な対応の必要性を説いています。
院長先生方は、こと医学医療に関してはそのように実践されていますが、事業や経営のことになると失礼な言い方になりますが「どんぶり勘定」の方が多いようです。
企業が日常普段に採用しているマーケティングリサーチを、増患対策に使うことをお勧めします。

前回お話したように、まず客体(患者さん・地域)ありきです。
客体をしっかり分析したら次は主体ですが、この主体的な条件のうち、次回はクリニック・病院の建物と増患対策についてお話します。

  


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