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増患対策シリーズ(1) | ![]() |
患者数が減ったり、新規開業のとき、患者さんを増やすのにどうしたらいいのか、なかなか明快な回答をえられないことが多いのではないでしょうか。クリニックや病院などの規模や機能の違いによって見出す回答も違ってきますが、今回の増患対策シリーズはその基本的な考え方について述べていきたいと思います。 発想を転換していますか? 患者さんが少ないと、不況のせいにしたり、厚生省のせいにしたり、あげくは地域住民の質のせいにしたりしていませんか? ひとりよがりで悪いことは全部まわりのせいにしたところで患者さんが増えることはありません。かえってその姿勢を患者さんたちから「尊大だ」と評価され益々減少していくことになってはいませんか。 昔から医療は、「施療」と言う言葉に表れているように「施す」という視点が根強くあります。この発想が患者さんを増やすことの大きな障害となっています。 そうはいっても身についた習慣は、なかなかとれません。「患者さんの立場にたって」考え「地域住民の立場にたって」考える習慣が必要です。 発想の基点に患者中心・顧客中心というものがなければ、増患対策は成立しません。院長先生、いままでの診療スタイルに思い当たることはありませんか? 患者さんたちで院長先生に面と向かって批判するひとは、ほとんどいません。ただだまって転院します。従業員の皆さんも同様だと思います。 だれも問題点や欠点を指摘する人がいない「裸の王様」状態ではありませんか? ひとりよがりの院長から患者中心の意見をきく院長へ変身してください。増患はそこからスタートします。 次回はそのスタート地点にたった院長先生に、増患対策の戦略的な視点について、お話します。
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