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医療機器の選定と患者数について | ![]() |
昔は、名医といわれる先生ほど機械に頼らず、問診・触診・聴診で診断をされていたと思います。しかし現在は聴診器ひとつで診療される先生は皆無です。 必ず心電図やエコー、血液検査、放射線機器を使いながら診断されています。 クリニックの場合、医療機器の投資額が多くを望めないので、投資対効果についてシビアな対応が必要です。 「欲しいから買う」は論外です。 開業は事業です。事業が成り立つことが優先ですから、基本的な機器や戦略上必要な機器以外については、欲しいから買うのではなく、事業に目処がついてから考えるべきです。 ■基本的な機器 例えば内科の場合、心電図やエコー、一般撮影装置などはベースになる機器だと考えられます。それに専門診療の機器や患者さんの満足度を高める機器をどうするかになります。 既設の先生が検討される場合は、症例数で収入を推測できます。新規開業の先生の場合は診療内容の設定によって決まります。いわゆる戦略をどうするかによって内容が変わります。そして患者数はその結果になります。 ■まずは戦略や目標設定から 医療機器を選定されるとき、欲しいからだとか、なんとなく選定したでは駄目です。 事業上の分析と目標設定により購買するという習慣が必要です。 勤務医時代の親方日の丸感覚は早く切り捨ててください。 「先生のところは、患者さんがすごく多いですね。なにか特別なものがあるんですか?」 「そりゃそうですよ、患者さんが多く来ていただけるような計画をし、実践してきた結果ですから」 こんな会話ができる院長先生になってください。 次回は先生のムンテラが患者数に及ぼす影響についてお話します。
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