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患者さんを増やすということ(5) | ![]() |
今回は購買管理についてお話します。 購買管理と患者数とは、直接関係しません。 しかし無駄な費用や無駄な労力を費やすくらいなら、その費用と労力を患者さんに還元したほうが得だと思います。 無駄な費用と労力の比較では、無駄な費用の方が多いようです。つまり高く買わされるという状況があります。 日本医師会も武見会長の時代であれば、医療機関も余裕をもって対応できた時代がありました。 しかし今はご承知のとおり医療機関の経営は「冬の時代」です。 取引する業界で左団扇なのは、製薬大手メーカーやリネン業界など厚生労働省に強い企業群のようです。 厚労省の天下りを受け入れてこなかった医師会関連は、相対的に利益を圧縮され青色吐息の状態です。 ここで先生方は、ため息をついたり嘆いたり、または業者さんを怒りとばしたりしているだけの対応では、いつまでも高く買わされることになります。 ■まずは担当者を先生の立場で動いてもらう いま医療器械や薬品がどういう相場で出回っているか、詳しく知っているのはそれぞれの担当者です。 担当者が胸襟を開いて正直に話してくれれば概況をつかむことが出来ます。 しかしなかなかそうはいかない状況だと思います。先生が威張っていればなおさらの事です。 従業員の使い方では、その気にさせて働いてもらうほうが良い結果を得られると理解できても、「業者はなー?」と思われている先生もおられます。 しかしその思いと態度は、結果として損をすることになります。 業者さんに接待されるより、接待してください。 業界の情報は先生方にあまり入らない状況で、先生の立場で情報を収集し、かつ会社内で先生の利益のために働いてくれるようになれば言うことはありません。 そしてその上で競争原理をいれてチェックしてください。 また担当者が先生のことを褒めて回れば宣伝と信用の拡大にもなります。 結果として患者増となります。 次回は医療機器の選定と患者数との関連についてお話します。
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